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映画ルームロンダリング 映画ネタバレ感想|霊が見えるって、ほんまはこういうことかもしれん

映画「ルームロンダリング」、観終わった後に変な余韻が残る作品でした。

ホラー映画かと思いきや、全然ホラーじゃない。
むしろ、人の寂しさとか、生きづらさに寄り添ってくれる優しい物語でした。

主演の池田エライザさんがとにかく可愛い。
最初は無気力で世間から距離を置いているように見えるんだけど、
だんだん表情がやわらかくなっていくのがすごく自然で、
「ああ、この子、本当は人と関わりたいんやな」って伝わってきました。

霊が見えるって、もっと怖いものだと思ってました。
ホラー映画みたいに「ほら、出るよ、出るよ……ドーン!!」って急に出てきて、
大きな音でびっくりさせられて、
心臓がバクバクするイメージ。

でも「ルームロンダリング」では、幽霊はただそこにいるだけ。
池田エライザ演じる御子(みこ)が部屋に帰ると、
先客みたいに座ってる。
怖がらせようとするわけでもないし、
派手な演出もない。

その感じが、逆にリアルに思えました。

幽霊が見えるっていうのは、
たぶん「怖いものが襲ってくる」のとは違うんでしょうね。
ただ、木や電柱と同じように「そこにいるだけ」。

そう思ったら、自分が子どものころ見えてた気がするものを思い出しました。

昔、まだ小さかった頃、
近所の電柱の陰に浴衣を着たおばあさんが立っていて、
こっちを見ていました。
でも、恐怖は全然なかった。

「なんや、この人。何してんやろ?」

それくらいの感覚。
怖いとか、霊的なものだとか、そういう言葉を知らなかったからこそ、
ただ景色の一部に見えていたんだと思います。

映画を観ながら、御子が幽霊を普通に受け入れている様子を見て、
「ああ、これやな」って妙に納得しました。

現実はホラー映画みたいに効果音も前フリもない。
ただ「いる」だけなんですよね。

あと、オダギリジョーもいい味出してました。

「お前も見えんのかい!!」

って思わずツッコミ入れた人、きっと多いと思う(笑)。

でも、最初のシーンをちゃんと観てると伏線が張ってあって、
「なるほどね」って納得できるのも面白かった。

ああいう“設定説明を押しつけすぎない”見せ方が心地よくて、
観終わった後もしばらくぼーっと考えてしまいました。

幽霊が見えるって、
結局はその人の「心の寂しさ」や「何かを求める気持ち」を映す鏡なのかもしれません。

御子も、霊たちも、
みんな居場所を探しているだけで、
何かを脅かすために存在しているわけじゃない。

それが優しいなと思いました。

となりのトトロの方がよかった

なんて、少し冗談交じりに思ったりもします。

子どもの頃の自分には、トトロも幽霊も「ただそこにいる存在」でした。

ネコバスも本当におるんちゃうかって思ってたし、
家の裏の林の奥に何かいる気がしてた。

でも大人になるにつれて、
「そんなんあるわけない」って決めつけるようになって、
気づけば何も感じなくなってしまった。

今では何かを感じるどころか、
「どんかんなオッサン」になってしまいました(笑)。

あの頃の素直な感覚は、
もう戻らんのやろうなって思うと、少し寂しい。

でも、「ルームロンダリング」を観て、
あの頃の感覚をほんの少しだけ思い出しました。

もしかしたら、大人になってからも、
どこかにまだ「見えないものを感じる心」が残ってるんじゃないか。

そう思わせてくれる作品でした。

映画って、ただの娯楽や息抜きじゃなくて、
忘れてたものを思い出させてくれる時間でもあるんやなと改めて思いました。

ルームロンダリング」、まだ観たことない人にはおすすめです。

幽霊が見えるってどういうことなのか。
怖がるだけじゃなく、
「ただそこにいる」って感覚を疑似体験できる映画です。

観終わったあと、
いつも通る道や部屋の隅をちょっとだけ意識してしまうかもしれません。

それでも、きっと怖くはないと思います。

そこにいるのは、きっとどこか寂しくて、
居場所を探しているだけの誰か。

👻 霊が見えたら、あなたは何をしますか?

映画を観ながら、ふと思いました。
もし本当に霊が見えたら、あなたは何をするでしょうか?

僕なら、怖い気持ちがあっても、
「どしたん?」って声をかけてみたいです。
そこにいる理由を知りたいし、
できることなら少しでも安心させてあげたい。

きっと幽霊って、
怖がらせたいわけじゃなくて、
「自分がここにいることを知ってほしい」
「誰かに思い出してほしい」
そんな気持ちで留まってるんじゃないかと思うんです。

そういえば、今日会社でも不思議な話を聞きました。
同僚が、お墓参りで間違えて別のお墓に手を合わせてしまったら、
帰ってきてから男の人の声が幻聴のように聞こえるようになったらしいんです。
それからちょっと嫌なことが続いた、と。

周りの人は「それはたたりだ」と言っていました。

でも、僕は少し違うと思いました。

むしろ、その程度で済んでよかったんじゃないか?
って。

だって、関係ないお墓に手を合わせるって、
悪いことではなく、むしろ優しいことだと思うんです。

知らない人にでも、
「ここに眠ってるんですね」って敬意を表して頭を下げる行為。
それだけで、きっと心が救われる霊だっていると思う。

幻聴も本当は
「ありがとう」
って言いたかったのに、
怖がって受け取れなかっただけかもしれない。

人は不安になると、
理由を何かに結びつけようとします。
「お墓間違えたせいだ」とか
「呪われたんだ」とか。

でも、ただ手を合わせただけで、
本当に祟るような存在ばかりだとしたら、
この世はもっと大変なことになってるはずです。

むしろ
「来てくれてありがとう」
「思い出してくれてありがとう」
そんな気持ちの方が多い気がします。

霊って、本当は怖い存在じゃなくて、
どこか寂しくて、
人恋しい存在なんじゃないかな。

ルームロンダリング」の御子が、
ただ“そこにいる霊”と自然に会話していたみたいに、
もし見えたら、僕もできるだけ話をしてみたい。

怖いから追い払うんじゃなくて、
「そこにいてもええよ」って思えたら、
きっとそれで十分なんだと思います。

それが、昔トトロを信じていた頃の、
子どもらしい気持ちに近いのかもしれません。

そんな気がしました。