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Gonin 映画ネタバレ感想|椎名桔平が椎名桔平に見えへん衝撃と、無慈悲な世界の魅力

久しぶりに「Gonin」を見返して、
改めて思った。

この映画、やっぱり異様や。
そして、やっぱり忘れられへん。


椎名桔平が“椎名桔平じゃない”という衝撃

まず言わせてほしい。

椎名桔平、どこにおった?
って本気で思った。

エンドロール見て
「えっ!?あれ椎名桔平やったん!?」
ってなった人、たぶん俺だけやない。

この人、
二枚目もできるし、
知的な役も、
クセのある役もできる。

でもな、
この時の椎名桔平は、
**完全に“別の人間”**やった。

・目の感じ
・声のトーン
・立ち姿
・空気のまとい方

どれを取っても
「俳優・椎名桔平」やなくて、
そのまま作品の中におる人間やった。

ほんまに
「本人って気づかれへんくらいの役」
こういうのができる役者さんって、
そうそうおらへん。


出てるメンバーが、今見てもえぐいくらい豪華

改めてキャスト見て思うけど、
この映画、
役者の密度が異常や。

佐藤浩市
本木雅弘
椎名桔平
岸部一徳
根津甚八

もうな、
画面がうるさいくらい濃い。

誰かが浮くこともないし、
誰かが主役を食うわけでもない。

全員が
「この世界の住人」として
ちゃんと存在してる。

若い頃の荒さと、
役者としての覚悟が
そのままフィルムに焼き付いてる感じがする。


北野武の“無慈悲さ”が、たまらん

個人的に好きなんは、
やっぱり北野武の存在感やな。

優しさとか、
情とか、
そういうもんを
一切期待させへん感じ。

でもそれが、
めちゃくちゃリアル

この世界では、
情けをかけたら終わり。
迷ったら終わり。

北野武の演じる無慈悲さは、
残酷というより
「そういう世界やから」
っていう冷たさ。

そこがええ。


Goninの世界は、救いがない。でも目が離せへん

正直言うと、
この映画、
スカッとする話やない。

救いも少ないし、
後味も軽くはない。

でもな、
それでも目が離せへんのは、
全員が必死に生きてるからやと思う。

正解を選んでるわけやない。
うまくいってるわけでもない。

それでも、
引き返されへんところまで来てしもた人間たちが、
そのまま突っ走ってる。

この感じ、
若い頃に見るのと、
歳重ねてから見るのとで、
全然違って刺さる。


役者を見る映画としても、一級品

「Gonin」は、
ストーリーを楽しむ映画でもあるけど、
役者を見る映画としても最高やと思う。

・ここまで変われるんや
・ここまで振り切れるんや
・役に人生預けてるな

そういうもんが、
画面から伝わってくる。

特に椎名桔平は、
この一本で
「何でもできる役者」やなくて、
**「何者にもなれる役者」**やと再確認させられた。

 

竹中直人の“あのシーン”は、ほんまに衝撃やった

中でも一番きつかったのが、
竹中直人の家族がやられてしまうシーンやな。

あれはな、
正直、
何回見ても胸にくる。

直接的な暴力以上に、
「取り返しのつかなさ」がえぐい。

あの瞬間で、
この映画が
ただの犯罪映画やないって分かる。


一時的な大金を狙った先にあるもん

Goninを見てて、
改めて思ったんやけどな。

一時的な大金を狙うとか、
人から奪うとか、
そういうことの先に、
ろくな未来は待ってへん。

特に、
人を踏み台にする金は、
必ず何かを引き寄せる。


類は友を呼ぶ、ほんまそれやと思う

悪いことをしようとしたら、
自然と
そういう匂いの人間が集まってくる。

優しさや思いやりより、
欲や焦りでつながった関係って、
ほんまに脆い。

Goninの登場人物たちも、
みんなどこかで
「選択」を間違えて、
似たもん同士が引き寄せられてる。


お金そのものより「そこに集まる人」を見る

お金ってな、
冷静に見たら
ただの紙切れや。

でもその周りには、
必ず人が集まる。

その人たちが
どんな目をしてるか、
どんな空気をまとってるか。

Goninを見てると、
「金額」よりも
人を見る目の方が大事なんちゃうか、
そんなことをふと思わされる。


まとめ:しんどいけど、忘れられへん映画

Goninは、
万人向けの映画やない。

でもな、
一度見たら、
確実に心に残る。

椎名桔平の別人級の演技。
北野武の無慈悲さ。
豪華キャストの狂気。
そして、
欲と選択の行き着く先。

軽い気持ちで見る映画やないけど、
人間の怖さと弱さを知りたい人には、
間違いなく刺さる一本や。