※ジャルジャルファン向け/コントシネマという実験作
まず結論から言うと、
この映画はジャルジャルが好きかどうかで評価が真っ二つに割れる。
ジャルジャルが好きならたまらないし、
合わない人には最初から最後まで合わない。
でもそれって、ある意味めちゃくちゃ正直な映画やと思う。
全編ジャルジャル。セリフありのキャストは全員ジャルジャル
『サンチョー』は、
登場人物すべてをジャルジャル2人が演じる
複数コントをつなぎ合わせた群像劇的な映画。
服装と髪型が違うだけなのに、
出てきた瞬間「誰かわかる」キャラクター造形はさすが。
・先生
・生徒
・隣人
・変な大人
・学生時代のサンチョーズ
全部、いつものジャルジャルのコントに出てくる
“あの人たち”やけど、
それが一本の映画として繋がっていく。
いわばこれは
「コントシネマ」
という新ジャンル。
見どころ①:ジャルジャルの“日常”を覗いてる感覚
普段、YouTubeや劇場で観ているのは
切り取られた「面白い瞬間」だけ。
でもこの映画では、
そのキャラクターたちの
前後の人生・日常を覗き見てる感覚がある。
「この人、こういう学生時代やったんか…」
「ここであのキャラに繋がるんや」
謎の伏線回収もあって、
ジャルジャルファンほどニヤッとできる。
特に
サンチョーズの学生時代は、
愛しさ爆発ポイント。
見どころ②:馬鹿馬鹿しさが、ちゃんと救いになる
正直、
「ストーリーあるん?」
「映画として観たら変じゃない?」
と思う瞬間はある。
でもこの映画、
嫌なことがあった日に観ると
サラッと気持ちを洗い流してくれる力がある。
意味のなさ
くだらなさ
どうでもよさ
それが逆に、心を軽くする。
「馬鹿馬鹿しいって、素晴らしい」
この感覚を思い出させてくれる。
見どころ③:板の上への愛と、コントへの執念
観ていくうちに伝わってくるのは、
ジャルジャルのコントに対する真摯さ。
コントや漫才をやめてしまう芸人も多い中で、
この2人はずっとコントをやり続けている。
しかもそれを
映画という形に落とし込んで、
新しいジャンルを作ろうとしている。
顧問との山登りのシーン、
マジックのネタ、
安田ゲロゲロガエル。
笑いながらも、
「この人ら、ほんまコント好きやな…」
ってなる。
正直に言うと、合わない人の気持ちもわかる
辛口意見が出るのも当然やと思う。
・映像的な飛躍は少ない
・基本はコントを繋げてるだけ
・最後がちょっと“いい話”寄り
「コントは抽象空間でやる方が強い」
「映画にする意味あった?」
そう感じる人もいるやろう。
これは
映画として観ると肩透かし
ジャルジャルの実験として観ると面白い
そんな作品。
どんな人におすすめ?
✔ ジャルジャルが好き
✔ ジャルジャルのコント世界を浴びたい
✔ 最近ちょっと疲れてる
✔ 意味のない笑いに救われたい
✖ ストーリー重視
✖ 映画的カタルシスを求める
✖ お笑いのテンポに厳しい
食わず嫌いせず観てほしいけど、
万人向けではないとはちゃんと言っておきたい。
他のジャルジャル出演・関連映画
🎬『営業100万回』
営業を舞台にしたタイムループ映画。
福徳メイン寄りで、芸人としての姿勢がテーマ。
🎬 ジャルジャル単独ライブ映像作品
映画ではないけど、
彼らの本領はやっぱりここ。
板の上で観るコントの強さは別格。
総評
星5つ?
いや、**5+**と言いたくなる気持ちもわかる。
少し距離を置いてた人が
「やっぱりジャルジャル好きやったわ…」
って思い出す映画でもある。
子育てや生活で忘れてた
“自分の好き”を思い出させてくれる
そんな力があった。
ジャルジャルは変わらずコントをやっている。
それだけで、もう十分すごい。
一生ふたりで、
わちゃわちゃしててほしい。